侘びた紫陽花を横目に
坂道をあがる
ふと七夕の光景がよぎる
毎年特別だったその日は
長い年月重ね
だいぶ形が変わってきた
それでも
赤ちゃんが私のところにやって来てくれた
あの時の歓びが
私の人生最大だったことに
変わりはない
あの日に誕生した赤ちゃんは
1人で大きくなったかのように大人ぶった顔をする
それが寂しくもあり嬉しくもある私の母性は
もしかして
まだ終わりは無いの?まだ成長するのか?
・・・と急に気づき驚く
やたら暑い梅雨空の坂道を
息切らし、上りきり
見上げた空は
今年の夏も暑いよ〜って
言ってるみたいだった
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